賃金・雇用に関する視察in長野県佐久市
令和7年3月21日(金)、矢田総理補佐官は長野県佐久市のワークテラス佐久及び佐久市役所を訪問しました。
ワークテラス佐久の訪問
佐久市では、中小企業が賃上げや働き方改革を行うためには経営のDX化が必要との考えのもと、中小企業経営のDX化を進めており、DX化にあたって必要なデジタル人材に女性が参画するモデルを作っています。
デジタル関連の仕事は、子育てや介護等と両立しやすい在宅勤務が可能であり、かつ、近年の企業経営のDX・GX化の流れを受けて人材のニーズも高まっているところです。
また、自治体にとっても、デジタルスキルを習得した女性が地域に定着しながら働けるという点で好ましいものであり、「若者・女性にも選ばれる地方」に向けた1つの好事例と考えられます。
意見交換では、スキル育成・就労の実績、相互に励まし合いながらスキル習得をされたご体験、製造現場にDXを取り入れ女性も現場に入りやすくした工夫、DX化を通じて経営の見通しを立てて賃上げの原資を確保することの必要性、PHR(パーソナル・ヘルスケア・レコード)を通じたエコシステム構築の取組など、多角的な観点からお話を伺いました。


佐久市役所の訪問
柳田市長を表敬訪問しました。佐久市は、市長の強いリーダーシップのもと、女性デジタル人材の育成に力を入れています。また、東京から新幹線で80分程度と首都圏アクセスもよく、日照時間が長く、また災害リスクが低いことなど、自治体としての卓越性としておられ、近年、東京からの転入者を含めて人口増となっています。
IT経験の有無に左右されず、キャリア形成にチャレンジできる人材育成事業や、その事業で育った女性が市の案件に担わるなど、女性たちの経済活動への参画を推進しています。
女性の活躍についても、自治体としての卓越性の一つにしたいと取り組んでおり、人口増の要因の一つに繋がっていることから、地方創生2.0のモデルケースになる取組であると感じました。

