賃金・雇用に関する視察in長野県
令和7年3月5日(水)、矢田総理補佐官は長野県において、人材育成や正社員転換に取り組む企業等を訪問しました。
長野県は、若い女性の転出超過が男性の転出超過以上に深刻であると言われています。今回の視察は、「若者・女性にも選ばれる地方」づくりの参考になるヒントを得る機会となりました。
長野労働局・生産性向上人材育成支援センターの視察
長野労働局では、地場産業に就業することが好材料となって、65歳以上人口の就業率が全国1位(31.6%)であることなど、管内情勢について説明を受けました。
長野職業能力開発促進センター(ポリテクセンター長野)内に設置されている生産性向上人材育成センターでは、中小企業からの人材育成に関する相談に応じ、多彩な支援メニューから最適な人材育成プランを提案しています。製造現場の生産管理やIOT・クラウドの活用など、生産性を向上させるために必要な職業訓練を、離職者向け・在職者向けともに行っています。



オリオン機械株式会社の視察
オリオン機械株式会社は冷凍機器・空調機等の製造を手掛ける企業ですが、所属する技術者の方々が国内外の技能五輪で例年活躍されています。活躍の秘訣として、工場内の最も注目が集まるスペースに「ものづくり塾」を作り、大会本番の緊張感を日頃から体感するなどの工夫をされていました。
技能五輪に挑戦した方が更に若手の指導にあたることで技術継承が図られていることや、大会に向けた訓練の様子を見て入社を決めた方のエピソードなど、大会への参加が多くの好循環を生んでいることについても伺いました。



株式会社はたらクリエイトの視察
株式会社はたらクリエイトは、グループ全体で、デジタル・ITを活用した事業を展開しています。
同社は従業員のうち8割以上が業界未経験、かつ、パートタイムとして入社したことが特徴的で、未経験者を育ていかす組織づくりを実現するため、女性のライフステージが変化しても働き続けられる環境整備に取り組まれています。例えば、パートタイマーとしての働き方を数種類のグレードに分け、少しずつステップアップすることで、自己効力感を保ちながら正社員を目指すことができる制度を導入していました。
パートタイムで入社され、現在は正社員として勤務する従業員の方からも、ご自身の経験を交えたお話を直接伺うことができた他、企業内保育所も視察しました。


