ウクライナに関する有志連合オンライン首脳会合等についての会見

更新日:令和7年8月18日 総理の演説・記者会見など

動画が再生できない方はこちら(政府広報オンライン)

動画ファイルは

(昨晩参加した欧州各国とのウクライナに関する有志会合で、主権と領土の一体性の問題はウクライナが関わる形での議論をすべきという主張をしたが、発言の狙いについて、また、近く予定されるトランプ大統領・ゼレンスキー大統領の会談でどのような議論を期待するか、ロシアによるウクライナ侵略では、北朝鮮の派兵も問題になっているが、ウクライナ停戦をめぐるアジアへの影響について)

 昨晩、夜、フランス・イギリス・ドイツ政府、この主催によります「ウクライナに関する有志連合オンライン首脳会合」、これに参加をしたところであります。主権や領土など、国家の根幹に関わる事項について、これは当事者のウクライナが関わる形で議論が進むということが極めて重要であるということを指摘をいたしました。この認識は、他のおそらく全ての国だったと思いますが、それが共有したものだと。要は、ウクライナが関与する形でなければ、それは駄目だということを申し上げました。米国時間では18日、日本時間では19日になろうかと思いますが、アメリカ、ウクライナ、ヨーロッパ、具体的には、イギリス、フランス、ドイツ、イタリア、フィンランド、あるいはEU(欧州連合)、NATO(北大西洋条約機構)ということになるだろうと思いますが、それがアメリカに集まりまして、会談が行われるということでございます。日本といたしましても、この会合には大きな関心を持って注視をしているところでございます。私自身、このようなトランプ大統領の積極的な取組ということは歓迎すべきことだと思いますし、欧州の首脳が集まって、そしてまたウクライナと共に、そういう会談が行われるということは、肯定的に考えるべきものだと思っておりますが、そこにおいて率直な議論が行われるということ。そして、ウクライナに公正で永続的な平和、これが実現するというような道筋ができること、これを強く期待をいたしております。我が国といたしましては、これも昨日のオンライン会議で申し上げたことですが、北朝鮮の兵士によりますウクライナに対する戦闘への参加、あるいは弾薬・砲弾等の提供、このようなロシアと北朝鮮の軍事協力、この進展というものを強く懸念しているということは昨日も強調したところでございます。この問題も含めまして、ロシアによるウクライナ侵略、これを終結に向かわせるという上において、インド太平洋を含む世界全体の安全保障、国際秩序に禍根を残さないということが重要であって、このことには、我が国としても、このオンライン会議にアジアから日本だけが参加をしておりますので、これはただウクライナの問題ではないと。世界の平和と安全、そういうものの維持というものについて、極めて重要であり、我が国として、これから先も積極的にこの議論には参加していきたいというふうに考えておるところでございます。

(8月6日からの大雨被害で、被災地では猛暑の中での復旧作業が進められているが、被災地への支援について、政府はどのような対応を検討しているか)

 繰り返しになりますが、8月6日からの大雨で、本日8月18日午前7時の時点で、亡くなられた方8名、調査中の亡くなられた方1名、安否不明の方1名などの人的被害が発生するとともに、青森県から鹿児島県に及ぶ12の県において、建物の倒壊、浸水など、多数の被害が報告をされているところでございます。これが本日の午前7時の時点の数字でございます。心から、亡くなられた方々に哀悼の意を表します。また、非常に困難な状況におられる全ての方に心からのお見舞いを申し上げる次第でございます。政府におきましては、発災直後から、被災者の救助、避難の支援、災害救助法の迅速な適用などに取り組んでまいりました。また、現在、被災された自治体と共に、被災者への支援、被災地の復旧に当たっているところでございます。被害状況の把握は今なお継続中でありますが、被災自治体の皆様方が大変な御尽力になって、調査が速やかに進展をいたしております。この度の大雨被害を激甚災害に指定すると、そういう見込みとなっておるところでございます。そのことは今、申し上げることができます。激甚災害と指定する見込みということでございます。これ、具体的には、農地などの災害復旧事業について、全国一律に、国庫補助の特別措置を行うべく、全国を対象とした激甚災害、これは本激と申しておりますが、いわゆる本激として指定に向けた作業を進めてまいります。被災地の皆様方が、一日も早く元の暮らしを取り戻すことができますよう、引き続き、自治体と緊密に連携しながら、生活の支援、被災地の復旧支援などに取り組んでまいります。なお、残暑厳しい折柄でございますので、そのことに是非御留意をいただきながら、復旧作業に従事をしていただきたいと思っております。自治体職員の皆様、ボランティアの皆様、関係しておられる皆様、熱中症対策に、引き続き、万全を期していただきたいというふうに考えておる次第でございます。私からは以上です。

関連リンク

これまでの総理の演説・記者会見など