日米首脳会談についての会見

更新日:令和7年6月16日 総理の演説・記者会見など

【石破総理冒頭発言】

 まず私から。本日の午後1時より約30分間、トランプ大統領と会談を行いました。大統領とは自由で開かれたインド太平洋を推進し、両国が世界の平和と繁栄に一層貢献するため、日米同盟を更に強化していくということを確認をしたものであります。米国による一連の関税措置に関して、日本の国益に沿った形での合意の可能性を探っております。本日、トランプ大統領との間でも率直な議論を行い、担当閣僚に対して、更に協議を進めるよう指示をすることで一致をいたしました。G7サミットで行っております議論につきましては、明日の記者会見でお話をいたします。私から以上です。

(関税措置を巡っては今回の首脳会談で一定の合意を得ることを視野に交渉を重ねてきたと思うが、総理御自身、今回の会談での進展や成果をどのように捉えているか。また、今後の協議も閣僚で進めるということだが、いつ頃の合意を目指して、どのようなスケジュール感で進める考えか)

 これまで日本・アメリカ双方が、本当に真摯な議論を精力的に続けました。ぎりぎりまで交渉の可能性を探ってきておるところであります。今なお双方の認識は一致していない、そういう点が残っておりますので、パッケージ全体としての合意には至っておりません。このような中で、本日の大統領との間でも率直な意見交換を行い、担当閣僚に対して更に協議を進めるように指示をしたということで一致をみたものでございます。我々といたしましては引き続き、日本国の国益を守りながら、日米双方にとって利益となる合意ができますように、それが実現しますように、日米間で精力的に調整を進めていくものであります。
 時期についてでありますけれども、双方相手のあることでございますので、我が国の国益を守る必要があると、これを守り抜かねばならないということでありますから、いつまでにということを申し上げることは困難でございます。そういうことです。

(2月以来のトップ同士の対面での会談になるが、トランプ大統領と話されて、どのような所感か)

 本当に率直な意見交換であったということです。包み隠さずに、率直に互いの国益というものを実現のために、腹蔵なく意見交換をしたということです。

(一致しなかった点というのは具体的にどの点か)

 それは申し上げられません。

(90日間の期間延長して一時停止しているが、それについて更なる延長の可能性について)

 そのことについても、これは申し上げられません。

(言及があったか、なかったかも申し上げられないということか)

 交渉ですので。

(今回の首脳会談を受けて、交渉の進展について手応えは)

 これは交渉というのは、いつもパッケージという言葉を使っております。最後の一瞬までわからないということを申し上げております。ですから、それがパッケージとして、本当にできたねというたことが全てでありますので、どこまで進展したとか、そういうことは最後の最後まで申し上げるべきものではないと思っております。

(今後の課題について)

 それは両方の国益が本当に実現するということでパッケージができるかどうかということです。本当に互いの国益が実現するかどうか。我が国にとって、例えて言えば、自動車というのは本当に大きな国益であります。こういうことの国益を守り抜くために、我々として最善の努力を重ねるということに尽きます。

(在日米軍の駐留経費や対日貿易赤字なの話題は出ているか)

 そういう話題は、今日は出ておりません。

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