トランプ米国大統領との電話会談についての会見
【石破総理冒頭発言】
先ほど、アメリカ合衆国トランプ大統領と、約20分ほど電話会談を行いました。これまでのアメリカの関税措置に関する日米協議、この結果も踏まえつつ、私からは、アメリカの関税措置に係る我が国の考え方、これを改めて伝えたところであります。今回の電話会談でも、率直で有意義なやりとりができました。大統領とは、日米双方にとって利益となる合意の実現に向け、担当閣僚間、今、赤澤さんがワシントンへ向かっている、間もなく到着しようかと思いますが、この協議を加速させるということで一致をいたしました。
また、この度のイスラエルによるイランに対する攻撃、これをめぐる対応についても意見交換を行ったところです。トランプ大統領とは、中東地域の平和と安定、これは極めて重要であると、その認識で一致をいたしましたし、今後も緊密に意思疎通を続けていくということで一致をいたしました。
G7が来週ございますが、そこにおいて会談を行い、日米協力について、更に議論を深めていくということも確認をした次第でございます。私からは以上です。
(G7での会談について、カナダに行ってから会談するという認識でよいか)
結構です。
(日本側の立場を伝えたということだが、改めて追加関税の撤廃を求めるということを伝えたのか)
そういうことですね。日本としては、アメリカの貿易赤字、これを削減するということを重ねて明らかにしたところです。
(関税撤廃以外の合意の可能性は無いと考えてよいか)
それはどういうことですか。
(例えば、(関税の)引下げとか)
それは我々として、撤廃を求めるということの立場には何ら変わりはありません。
(G7で会談する具体的な日付などは決まっているのか)
これはこれから事務方で調整をいたします。G7で会談をすると。で、具体的な時間については、事務方で協議をさせるということで一致をしたところです。
(訪米については、今日は話していないということでよいか)
それはしておりません。ですから、赤澤さんがまもなくアメリカに到着をし、ベッセント(米財務長官)、ラトニック(米商務長官)、グリア(米通商代表)、そういう方々と交渉を行います。御存じのとおり、アメリカにおいて、陸軍記念日であり、パレードもあるということで、また、土日ということもございます。そういうことですので、訪米ということについては話しておりません。
(今日の会談はアメリカと日本、どちら側からの打診だったのか)
それは私どもから打診をいたしたものです。
(それはどういった内容だったのか)
これは、カナナスキスできちんと会談をしましょうということ。そしてまたその前に、赤澤さんが訪米をするので、そこにおいて協議が行われるということでありますが、それを受けた形で、カナナスキスで会談をするということ。あわせて、一日早いのですが、「お誕生日おめでとう」ということも申し上げたかったので、こちらからお電話をいたしました。