ともともフェスタ2025視察についての会見

更新日:令和7年5月30日 総理の演説・記者会見など

(ともともフェスタ視察の所感と、『共生社会』をテーマとしたイベントだが、旧優生保護法を教訓に今後どのような『共生社会』を実現するか)

「『ともともフェスタ』の開会に際しまして、三原大臣と一緒に参加をしたというか、主催者ですな。そういうことでありますが、この『楽しもう』っていうこと、あるいは、この『迎賓館でみんなと一緒に』っていうこと、それが非常に意義のあることだと思います。障害がある方もない方も、ともに楽しもうねっていうこと。なかなか日頃来ることができない迎賓館という場所で、皆が楽しむっていうことで、今日はちょっと天気悪いけども、本当に心から楽しんでいただけたらいいなというふうに思っています。
 体験、私もバリアフリー、今はユニバーサル社会推進議員連盟っていうのかな、この会長を長くやっていますので、そういう、健常者が、障害をお持ちの方々の思いというものをどれだけ体験できるかっていうのは大事なことなので、今日は大臣と一緒に、例えば、指先の感覚、手袋をして、いろんなシールを貼ってみるとか、そうすると実際にそういうような障害のある人がどうなんだろうっていう体験ができる。あるいは、手話も久しぶりにやらせていただきました。そういうことをやらせていただくことによって、健常者が当たり前だよって思っていることが、障害をお持ちの方はそうでもないんだねということを認識するというのは大事なことだと思っています。いろんな団体の方がそういう体験をしてねってことを全国でやってらっしゃるんだけども、こういうものをもっと広めていって、障害をお持ちの方が全くそれを意識しない。それは障害者の権利であり、そういう方々にそういうことを味わっていただける、障害がないものと同じ暮らしをしていただけるってことをやるのは、国の責務だと思っているので、改めて実感をさせていただいたことでした。
 旧優生保護法を長年にわたって、政府が執行してきたわけで、これに対して真摯な反省のもと、去年の12月に『障害者に対する偏見や差別のない共生社会の実現に向けた行動計画』こういうものが策定をされました。先ほど申し上げましたように、障害のある人への社会的障壁を取り除くのは、社会の責務です。そして、障害者に対する偏見・差別のない『共生社会』の実現に向けて、政府一丸となって、教育・啓発を含めて取組を強化すると、そういう決意を明記をさせていただいたところです。この障壁を取り除くために、障害の有無にかかわらず、楽しみ、交流することができる機会を作る。障害に関する正しい知識の普及などに、政府として、取り組んでいきたいと思っております。今回のイベントが、みんなが楽しめると、そういうようなコンセプトでありますので、そういうようなことを実現する、我々の行動計画に基づく取組を政府一丸となって進めてまいります。よろしくお願いいたします。」

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