トランプ米国大統領との電話会談についての会見

更新日:令和7年5月29日 総理の演説・記者会見など

【石破総理冒頭発言】

 遅い時間にすいません。先ほど、アメリカ合衆国トランプ大統領と、約25分、電話会談を行いました。(5月)23日の電話会談に続きまして、今回の電話会談におきましても、トランプ大統領との間で、外交安全保障、経済、広範な分野での日米の協力を一層前進させるような意見交換を行ったところであります。アメリカの関税措置に関する日米協議につきましても、当然のことでありますが、意見交換を行いました。その中で、私から、アメリカの関税措置に係る我が国の考え方を伝えたところであります。大統領との間では、今後、更に、担当閣僚間で議論を詰めていくということで一致をいたしました。先週のやり取りから間を置かずに、打ち解けた雰囲気で実に率直な意見交換を行い、互いの考えの理解を一層深めることになったのは、非常に有意義なことであったと思っております。今後とも、トランプ大統領と共に、日米同盟、協力関係を更に強化し、世界の平和と安定に、そして繁栄に、一層役割を果たしていくことができると、そういう関係を深めてまいりたいと思います。以上です。

(トランプ大統領との電話会談の中で、日本製鉄のUSスチール買収について話題になったか、また、日本政府はアメリカ政府にどのような対応を求めていく考えか)

 個々の内容については、外交のやり取りでございますので、申し上げることはいたしません。我々は、「関税よりも投資」ということをずっと申し上げておるわけで、アメリカに投資を行うことによって、アメリカに雇用創出をするということであります。日米が協力をして、より良い製品を作ると。いわゆるウィン・ウィンの関係というものを作っていくという日本の主張に、何ら変更はございません。

(日米関税交渉に関して、今日の電話協議を経て何か進展があったのか、また、関税の撤廃を求める立場をこれまでも伝えてきたが、その立場は変わらないのか、さらに、今回の協議の中で、例えば、総理が訪米する時期についてG7より前に訪米するなどの言及はあったのか)

 繰り返しで恐縮ですが、外交についてのやり取りをここで申し上げることはいたしません。ただ、互いの理解は一層に深まったというふうに私自身は認識をしておるところでございます。我が国の立場には全く変更はございません。カナナスキスで行われるサミットで対面の会談ができればというふうに考えております。その前にも、もし必要ということであれば、私自身が訪米をし、トランプ大統領と会談をするということは、可能性としてはございますが、現在のところ、そのことについて何ら話合いが行われたものではございません。

(今日の電話会談は、日米どちらから持ちかけたものか)

 これは私どもの方から電話会談を申し出たものでございます。

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