日・ラトビア共同記者発表
【石破総理冒頭発言】
本日、リンケービッチ大統領をお迎えできたことを大変嬉(うれ)しく思っております。大統領御就任後、初めての御訪日と承知をいたしております。
日本とラトビアは、自由、民主主義、人権、法の支配などの価値や原則を共有する重要なパートナーであります。両国は、1921年に外交関係を樹立いたしまして以来、100年以上の長きにわたり友好関係を維持してきております。
欧州・大西洋とインド太平洋の安全保障がますます不可分となる中にあって、両国の緊密な連携はかつてなく重要性を増しております。
今回、戦略的パートナーシップに関する日本ラトビア首脳共同声明を発出し、両国関係を戦略的パートナーシップに格上げできることを大変に意義深く思っておるところでございます。
この声明におきましては、二国間関係の一層の強化、政治・安全保障、経済、科学技術、文化・教育などを通じた人的交流、安全保障理事会改革を含みます国連の機能強化や軍縮・不拡散を含む国際場裡(じょうり)における協力を一層拡大することで一致をいたしました。
地域情勢につきましても議論をし、力による一方的な現状変更の試みは世界のどこであっても認められないこと、ウクライナにおける公正かつ永続的な平和の実現に向けて、引き続き協力を進めていくという認識を共有した次第であります。
核・ミサイル問題や拉致問題を含む北朝鮮への対応を始めとする東アジア情勢についても意見交換を行い、今後とも緊密に連携していくことで一致をみたところであります。引き続き様々なグローバルな課題について連携して取り組んでまいります。
明日、大阪・関西万博におきまして、ラトビア・ナショナルデーが開催をされます。リンケービッチ大統領に参加いただけると承知をいたしております。多くのミャクミャクがお迎えをすることになるだろうと思います。こうした機会を通じまして、幅広い分野で両国関係がますます強化されることを期待をいたしております。
日本・ラトビア両国が、様々な分野で二国間関係を一層深めますとともに、世界の平和と安定に向け、戦略的なパートナーとして、手を携えて、共に取り組んでまいりたいと、このように考えておるところでございます。ありがとうございました。