ジャパン・イノベーション・ナイト 石破総理ビデオメッセージ

更新日:令和7年6月19日 総理の指示・談話など

 日本国内閣総理大臣の石破茂です。世界の創薬イノベーションをリードする皆様、「ジャパン・イノベーション・ナイト」にようこそお越しをいただきました。ありがとうございます。
 昨年、日本政府は「創薬エコシステムサミット」を開催して、日本を世界の皆様に貢献できる「創薬の地」としていくことを宣言いたしました。その鍵を握る創薬スタートアップが、世界の創薬エコシステムとつながっていく必要がございます。
 我が国が少子高齢化を克服し、課題解決先進国を目指す中で、医薬品産業には、革新的な新薬の供給を通じて、労働力不足の解消や、疾患・老化等による医療介護負担の軽減、生産性向上などに貢献することが期待をされています。我が国の科学技術力を活(い)かせる重要な成長産業であり、今後の成長を担う基幹産業となりますよう、創薬スタートアップへの支援を強力に推進をしております。
 例えて申し上げれば、大阪大学・京都大学発の革新的な技術を用いて、自己免疫疾患やがんの治療法の開発を進める「レグセル社」、これは、政府の支援も活用していただいて、アメリカからの投資も含め、今年の3月、新たにアメリカに拠点を設けていただいております。
 このイベントにも、約10社の日本のスタートアップが、アメリカでのビジネス展開を見据えて参加しておられます。是非皆様からの投資の決断を期待をいたしております。
 日本国内におきましても、我が国の創薬力を強化するため、国内外の企業や投資家の皆様による「官民協議会」を6月に新たにつくって、取組を強化してまいります。
 今、「いのちかがやく未来社会」をテーマに、大阪・関西万博が開催されています。ⅰPS(人工多能性幹細胞)心臓などの再生医療を始め、バイオ分野の先進的な取組が紹介されています。秋には、「BIO JAPAN」が横浜で開催されます。是非是非多くの皆様方に、日本に来ていただいて、日本の技術力、そして新たな魅力、それを実感していただきたいなと思っています。
 皆様の投資、そして御来日を、お待ちをいたしております。よろしくお願いいたします。ありがとうございました。