介護職員の働きやすい職場環境づくり内閣総理大臣表彰・厚生労働大臣表彰
令和7年8月27日、石破総理は、総理大臣官邸で令和7年度介護職員の働きやすい職場環境づくり内閣総理大臣表彰・厚生労働大臣表彰に出席しました。
総理は、締めくくり挨拶で次のように述べました。
「改めまして、おめでとうございます。日頃の御尽力に心から敬意を表します。また、大変いい、今、大臣の御質問に対するお答えを頂きました。ありがとうございます。これは御案内のとおりで、生産年齢人口は減少すると、物価は高いと、介護分野における人材確保は大変だということは、我々、みんな知っていることです。
処遇改善を図るための各種措置は、順次現場の方々に届いていると思いますが、まだそうではないというところも間違いなくあったと思っています。6月に骨太の方針をまとめましたが、そこにおいて、保険料負担の抑制努力も継続をしながら、ほかの分野と遜色のない処遇改善に取り組むということを盛り込みました。これを受けて、来年度の社会保障関係費におきましては、これまでの高齢化による増加分に経済・物価動向を踏まえた対応を加えるということにしております。
適切な介護サービスの提供を維持していくためには、事業所における生産性向上の努力は欠かせません。それは高齢者の皆様に質の高い介護を提供すると同時に、職員の方がより良い環境で、よりやりがいを持っていただくために必要な取組だと思っています。このために、テクノロジーとかシステムの導入、人材育成、タスクシフト・シェアを更に進めなければなりません。
本日は見守り機器を活用して夜勤対応が半減した、巡視時間が53分から26分ということだと聞いております。ほかの事業所と電子的に情報連携を進める『ケアプランデータ連携システム』も導入される中で、紙の削減が図られ、ファックスでやっていると無茶苦茶量が多いよね、ですよね、紙の削減が図られ、年収増も実現しているというような御報告も頂いたところです。
政府といたしましては、これまでも補助金等を活用して、介護現場へのテクノロジーの導入支援を進めてきましたが、今後、都道府県に設置した相談窓口も活用しながら、小規模事業者の皆様方への導入を支援するなど取組を強化いたします。厚生労働省におきましては、今日、御紹介にあった表彰を受けられた、そういうような良い事例を全国に着実に広げる。今後、介護保険制度の介護議論が始まりますが、その中でもサービスの維持、人材確保、生産性向上について議論を深めるということについて、お願いをいたしたいと思っています。
高齢化が更に進行する中、介護サービスはなくてはならないものであり、担い手である介護職員の方が生き生きと働くことができるよう、政府といたしましても、現場の皆様の実情をよくお聞きしながら取り組んでまいります。誠に本日はおめでとうございました、というところで、原稿を読みました。
これも福岡大臣が中心になって厚生労働省が一生懸命取り組んでいるのです。私は選挙区は鳥取県なんですが、総理大臣になる前、介護の現場ってこういう何箇所か回らせていただいて、本当にそこでどれだけの人が献身的に働いているかということはよくよく承知をしているつもりです。そういう方々がいないとこの国は成り立ちません。そこにおいて、どれだけ職員の方々の負担を減らしますかということがあって、そして、どれだけ給料というのかしら、それが増えますかということがあって、そしてもう一つはキャリアアップというものがどれだけ行われているかということがあって、先ほどの挨拶の中にもありましたが、実際に介護を受けておられる方々のクオリティ・オブ・ライフという言い方はあまり正しくないのかもしれないけれど、そういう人たちの生きがいみたいなものがどれだけ向上するか。私は介護を受けておられる方々が、すいませんね、ってよくおっしゃいますよね、あれ言わなきゃいかんのだろうかという気がしていて、そういうすいませんね、ごめんなさいね、て言わなくても、楽しくっていうのかな、言い方は難しいんだけれども、お互いに暮らしていける、そういうような場所って必要なんだろう。だから利用される方、受けられる方の負担というのが、やっぱり減っていかなきゃいかん。身体的負担もそうだけど、精神的負担どうやって減らしていくかということも、併せて考えていかなきゃいかんのだろうなと思っていて、それでは、これはいろんな課題がありますが、大臣を中心としてやっていきますが、現場がどう思っておられるかって一番大事なので、またいろんなお声をお寄せいただいて、今日のような事例が、本当に早く広がっていくために、どうすればいいかみたいなことを、一緒に考えたいと思っておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。おめでとうございました。」